こんにちは。精麻作家の内山開加里です。オンラインショップKARY/ARTを運営しています。

私は精麻を使って、ものづくりをしています。相棒、良きパートナーである精麻について、今日は書こうと思います。

精麻の効果について書いたブログはこちら

精麻とは、麻の茎からとれた皮から表皮を取り除き、靭皮(じんぴ)を取り出した天然繊維です。強度が高く、黄金色の独特なツヤがあります。

精麻は古来から「水でも塩でも祓えない穢れを払う」とも言われ、神社のしめ縄や鈴縄、横綱のしめ縄など、日本の伝統や神事などに用いられてきました。

麻は種を蒔いてから収穫までが100~120日と成長が早く、丈夫で耐久性があり、さまざまな用途に利用されることから、古代から人々の生活や産業に貢献してきました。

戦前には麻が重要な産業であったにも関わらず、戦後の経済復興とともに合成繊維の普及や農地の転用、法律の規制などから、麻を栽培する農家は減少し、日本では限られた地域でしか栽培されなくなってしまいました。

2021年末時点で生産者はわずか27人、生産農家は激減しました。そのため、麻自体の生産量が限られており、需要に対して供給が少ない状況が続き、希少性が高い素材となっています。

近代以降の社会の変化や法律の規制により、麻のイメージは複雑化しました。大麻草を含む麻の成分が規制され、麻の栽培や利用が制限される一方で、麻の健康や環境への良い影響が再評価される動きも見られるようになってきました。

精麻を使ったアクセサリーの特徴

ナチュラルな風合い:独特な質感とツヤがあり、天然素材特有のナチュラルな風合いが特徴です。

軽量:軽量かつ強度があります。そのため、精麻を使ったアクセサリーは身に着けていて軽く、快適です。

通気性:精麻の繊維は通気性が高いため、特に暑い季節には重宝する素材だといえます。

カラーバリエーション:精麻は染色が比較的容易であるとされています。多彩な色や柄が施された精麻アクセサリーが存在します。

環境に優しい:精麻は再生可能な天然素材であり、農薬や化学肥料を使わずに栽培されることが一般的です。そのため、環境にやさしいアクセサリーとしても注目されています。

耐久性:精麻はしっかりとした繊維でできており、適切に取り扱えば長持ちします。そのため、耐久性が求められるアクセサリーとしても適しています。

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